若者の俳句は
斬新で気持ちが良いです。
自由にのびのびと作り
着眼点に学ぶところが
多いのではないでしょうか。
風音の中に入ればすべて秋
月見上ぐ時地球人なりしかな
ロボットのやうに歩きて冬の街
何げないところコスモス何げなく
子のために自分のために雛飾る
露けしや平和に慣れしことをふと
さくらんぼ一つ残りて器大
この栗を全部剥かねばならぬのか
菊薫る兄弟よりも似し従兄弟
春風に揺れしサリーも黒髪も
先生と生徒の畑大西瓜
去年今年最終電車正確に
藤椅子に眠りし証拠頬にあり
母の日の小言ひたすら耐へにけり
凩や隣の山の風が来る
初詣上司も家族連れであり
寒雀ジャングルジムに来て遊ぶ
目覚めよりストーブまでの遠い朝
気まぐれに晴れて都会の雪なりし
指折りて足し算する子梅雨籠